嫁の肺ガン闘病記&夫の介護記

肺ガン発覚〜闘病〜入籍〜再発 ALK肺ガン嫁とその夫の記録

平日眠って土日に起きる。iphoneロック。

夫です。

 

妻は人口呼吸器の苦痛、特に痰をとる苦痛が耐えられないので、鎮静剤のレベルをあげて眠らせてほしいといいます。

 

ただ、ずっと眠っているのはいやなので、私が大分に付き添いに行く土日だけは起こしてほしいといいます。先生にお願いして今週からその希望通りにしてもらました。

 

痰をとる苦痛について少し説明します。

 

気管切開し人口呼吸器をつけたらカニューレというくだを気管に挿入した状態になります。そのカニューレのまわりにカフという風船のようなものがついていて気管切開口以外からの空気の侵入を完全にシャットアウトします。それにより普通の人が普通にエヘン!と痰をだすことが出来なくなります。

妻は癌性リンパ管性による肺水腫なので普通の人より肺から痰が気管を伝ってかなりあがってきます。それにより呼吸器の音がゴボコボという音に変わります。そうなるとえずくように咳が止まらなくなります。そこで、看護師さんがカニューレから細い管を気管枝の分かれ目位まで深く挿入し掃除機のように痰を引します。これが痰とりの作業になります。

 

私は胃カメラを健康診断でやるとき食道にカメラを通すのが苦痛で毎回セデーションという簡易麻酔で眠らせてもらいます。

 

この痰とりは気管枝内視鏡の苦痛と同じで、胃カメラの苦痛の比では有りません。

それを酷いときは1時間に何回もする訳です。

 

これは地獄です。

 

しかしこの痰とりをしないとゴボコボと溺れたような状態になるのでやるしかないのです。

 

この苦痛をどうにかできないか、いろいろ調べましたが良い方法はなく、結果、私がやるしかないとの結論に至りました。看護師さんは妻に付きっきりになるわけにはいかないので、一度になるべく多くの痰をとる必要があります。だから気管の奥深くを吸引する必要があります。

しかし付き添っている家族であれば頻繁に痰とりをする事ができます。なので、カニューレの出口を超えない範囲で痰吸引をする事が出来ます。カニューレを出なければ気管に吸引管がふれないのでほとんど苦痛はないのです。ただ、一度に取れる痰が少量になるため頻繁に痰とりする必要があるのです。

 

主治医に無理をいってお願いして痰の取り方をレクチャーしてもらい許可をえることができました。本来は医療行為になるので事故があってはいけないということで看護師長からNGがでたらしいのですが、主治医が何とかしてくれました。本当に主治医はいつも神対応です。ですので、土日だけは痰吸引の地獄は何とかやわらげてあげられます。

 

ということで先週から妻は平日眠っている状態です。が、たまに目を覚まします。そのときスマホをいじったりするらしいのですが、鎮静剤の影響でiphoneのパスコードを忘れてしまい。11回以上間違えた結果、iphoneがロックしてしまいました。。ですので、妻と連絡する事が出来なくなってしまいました。一端妻のスマホを大阪に持ち帰りiTuneからの復旧をしなければならない状態となってしまいました。androidユーザーからすればかんがえられないことなのですがiphoneはロックするとFBIでも解除出来ないと言われていて、どうしようもありません。

 

平日はいつも妻の両親が付き添ってくれていますが、今週は妻の妹が毎日の用に付き添ってくれて、顔のスキンケアなどしてくれました。顔に美容液をつけ、パックし、鼻の毛穴ケアなど手入れをすると妻は至福の表情をします。この感覚は私にはわからないことでした。

 

来週はきっともっとよくなっていると信じて今日も大阪に帰ります。

 

ちなみに大分駅のcoopで売っていた「かまがり」という魚のお寿司。半額だったので購入し晩飯に。関西ではこの魚みたことがありません。味は鯛とハマチを足して2で割った感じで美味でした。大分恐るべし!!


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