嫁の肺ガン闘病記&夫の介護記

肺ガン発覚〜闘病〜入籍〜再発 ALK肺ガン嫁とその夫の記録

これまでの治療歴整理。

夫です。

 

妻の治療歴をまとめます。

 

2017/9/1 非小細胞肺ガンと確定診断。遺伝子検査の結果、ALK陽性かつPD-L1適性率約70%(免疫チェックポイント阻害薬の適性率)。左肺(心臓の裏あたり)を原発巣とし左胸膜下部に広範囲に転移。ステージ4a。ガン性胸膜炎により胸水が左肺の半分以上に貯留。スキルス性(小さいガンが広範囲に浸潤する特徴)が高い特徴あり。胸腔ドレナージにより胸水除去後、化学療法に移行。治療歴と効果、腫瘍マーカーCEA)、副作用(Grade1:軽度、Grade2:中度、Grade3:重度(治療継続不可))は以下。

 

1st 2017/9 アリムタ、カルボプラチン、アバスチン
(よく秦効。cea228→155。副作用:湿疹、吐き気、抹消神経障害、便秘。いずれも(Grade2))

2nd 2017/10 キイトルーダ

(当初はよく効いたと思われたが、数ヶ月で増悪し始める。1stラインの治療効果の継続による効果と主治医判断(cea155→106)。増悪後はcea106→281。副作用特になし)

3rd 2018/2 アリムタ単剤
(よく秦効。cea281→206。副作用:湿疹、吐き気、抹消神経障害、便秘。いずれも(Grade2))

4th 2018/3 アバスチン、TS-1
(よく秦効。cea206→125。副作用:吐き気、便秘。いずれも(Grade1))

5th 2018/4 オプジーボ 
(秦効せず。cea125→224。副作用:子宮内膜増殖症(生理が3ヶ月ぶんたまる月経障害(Grade2)))

6th 2018/6 アレセンサ
(かなり秦効。cea224→22。ただし副作用として全身に湿疹。Grade3のため休薬。減薬して再開後、8ヶ月秦効したが増悪し始める)

7th 2019/2  ローブレナ
(かなり秦効。癌消滅。ceaが2.2正常値に。副作用:コレステロール値上昇Grade1。視力低下Grade1。10カ月後に増悪)

8th 2020/1 ザーコリ
(秦効せず。cea2.2→48。副作用:食道炎Grade3。休薬。)

9th 2020/1 アリムタ、カルボプラチン、テセントリク
(維持療法としては秦効との主治医判断。cea48→59。胸水maxとなり再胸腔ドレナージ。副作用:湿疹、吐き気、抹消神経障害、便秘。いずれも(Grade2))

10th 2020/2 ジカディア
(よく奏功。cea59→22。数ヶ月後に増悪し始めcea167に上昇)。副作用、便秘。

リンパ節、乳房に転移する)

11th 2020/7 ローブレナ(リチャレンジ)

(あまり奏功せず。かろうじて維持出来ている程度。cea→195)

12th  2020/8 ロズリートレク

(病理検査の結果、ros1遺伝子の発現可能性があったため(後のゲノム検査では発現なしと発覚)ロズリートレクを開始。全く奏功せず。ひどい味覚障害で食事が困難となる。cea→447となり、リンパ管、乳房、皮膚に転移。咳、呼吸困難となり酸素吸入器を取り付ける。リンパ管への転移により左半身がむくむ。

13th 2020/9 ドセタキセル、サイラムザ

(投与後、約一ヶ月(3クール目)までは効果なし。cea→640まであがる。ガン性リンパ管性による肺水腫により呼吸困難が悪化。酸素吸入器を常に鼻につける。効果がでないため、アレセンサ、ザーコリ、ローブレナの順に併用を開始。ローブレナとサイラムザの併用が奏功し、cea→499までさがる。副作用としては倦怠感、脱毛、鼻血、発熱(Grade1)。また、乳房のガンが肥大化したため、部分的な緩和目的で乳房への放射線治療を3週実施。)

14th 2020/11 ドセタキセル、サイラムザ、ローブレナ

(数ヶ月奏功。cea→443。在宅酸素療法開始。2ヶ月後に悪化。cea→580。呼吸困難により歩くことが難しくなる。また、下血を起こし食事も困難となる。ガンが右側の皮膚に転移、また右胸膜と腹部への転移疑い有り。肺水腫悪化のため気管切開により人口呼吸器装着。)

15th 2021/1ヤーボイ、オプジーボ、アリムタ、カルボプラチン

(ヤーボイがよく奏功。投与後一ヶ月でcea580 →270。皮膚のガンが目に見えて減ってきている。副作用は発熱、口内炎、むくみ、Grade2。肺水腫が改善傾向にあり酸素状態が改善。)。現在に至たる。

 

以上です。これだけの治療歴があるのはかなりめずらしいことなんだと思います。同じALK患者さんの参考になればと思います。