嫁の肺ガン闘病記&夫の介護記

肺ガン発覚〜闘病〜入籍〜再発 ALK肺ガン嫁とその夫の記録

cea160。主治医不当解雇。転院。覚醒。

夫です。

 

3/31の腫瘍マーカーは160くらいにさがったと主治医から連絡がありました。

3/18に3クール目(ヤーボイ二回目)が投与される予定でしたが、筋弛緩薬を入れてから原因不明の高熱が断続的にでてしまっていたのでずっと延期になっていました。高熱の原因は(だいぶ後になってわかったのですが)緑膿菌感染症だったようです。

緑膿菌とは誰でも腸にいる菌らしいのですが、免疫力が落ちると感染する事があるようで、人口呼吸器をつけている患者には割とありえるようです(ネット調べ)。

抗生物質投与でようやく感染症も落ち着いてきたので、3/31に3クール目(ヤーボイ+オプチーボ)が投与されました。

今回のマーカーの下がり具合は少し少ないですが二回目のヤーボイ効果に期待したいと思います。

あと、アリンブルグ(新薬)は4月の三週目からつかえるそうです。新薬を使うかヤーボイでいくかは主治医の判断になるとおもいます。

 

 

妻が眠ってからもう1月くらい経ちます。

 

はたからみれば眠ってるようにみえますが、実際は体の筋肉が全て動かせないだけなので、実は意識があって苦痛が継続しているのではないかと少し不安がありました。

鎮静剤も入れてますが耐性ができつつあったのも気になります。

 

ですので主治医に一度筋弛緩薬をやめて覚醒させ、苦痛がないか確認してほしいとお願いしていました。

ですが、緑膿菌による高熱と心筋症による

心拍数異常などが併発し覚醒どころではなくなってしまっていました。そして今に至ります。

 

 

4/1に大分の別の病院に転院しました。

 

主治医が今の病院を(かなり不当に)解雇されてしまったからです。

最近わかってきたのですが総合病院というのは権力の伏魔殿のような側面があります。

聞いた話では医大の教授がチョンボをやらかして定年後の居場所がなくなったから妻の病院に天下りさせてほしいといって強引に主治医のポストをあけさせられたとのことです。

主治医は患者のことを第一に考える立派な先生ですから、経営陣に意見したり多少のルールは無視したりしてくれていたのだと思います。そのせいで目を付けられたのではないかと推測します。

妻は今の主治医なしではおそらく生きられません。病状の専門性が高すぎるからです。

ですからこの解雇の話は妻の命を脅かす重大な問題になりました。家族で途方にくれていたところ、主治医が「僕が次に移る病院に奥さんをつれていきます。」と言ってくれました。

 

この神のような言葉で、もう何度目でしょうか、また妻の命は救われました。

 

昨日のことになります。

転院後、妻がまぶたを半分開けていたのです。耳も聞こえている様子だったとのことで、私はそこににいなかったのですが(コロナで今他府県から面会出来ないので)、苦痛がないか?起きたいか眠りたいか?を確認してもらいました。

妻はまばたきで苦痛はない、起きたいと応えたそうです。

 

主治医が言うには筋弛緩薬を止める際は数日に渡りかなり苦痛を伴うとのことです。

 

ですが、そうしてもらう様にしました。妻がそう望んでいるからです。

 

ですので筋弛緩薬の投与を昨日から止めています。

今日、目を全部あけていたそうです。指も少し動かしたそうです。口で何か言っているみたいですがそれはまだわからないそうです。

明日、明後日で筋肉も覚醒するはずだとのことです。

 

花の季節、復活への道のりが始まります。