嫁の肺ガン闘病記&夫の介護記

肺ガン発覚〜闘病〜入籍〜再発 ALK肺ガン嫁とその夫の記録

ロズリートレク効かず。

夫です。

妻は少し気を落としてしまって、ブログを書く元気がないので、今日は私が更新します。

 

ロズリートレクを開始してちょうど三週目となる4日前に腫瘍マーカーの検査がありましたがcea値が400を超えていることがわかりました。前回は200ほどだったので、倍に増えており、かつ、これまでで最大値となっていました。

 

ロズリートレクが効いていないということで、ガンの進行も進んでおり、肺からリンパ、乳腺、皮膚に転移しているとの主治医から連絡がありました。また、尿意がない状態が続いており、これは副作用と思われていましたが、神経に転移したことによることが原因だとのことでした。

また、脳に転移している可能性があることから翌日MRIを取りましたが、幸い脳への転移はありませんでした。ロズリートレクが効いてないことは本人のみならず家族、親戚みんなひどくショックを受けましたが、脳転移がないことは一つの救いと感じられました。

 

前回のレントゲンの結果は明らかに白い部分が減っていたので「効果が出ているのでは?」と主治医に聞いてみましたが、古いほうのレントゲンは病室で撮ったポータルレントゲンなので、精度が悪いため白く映っおり、新しい方は精度のよいレントゲンでとったため、クリアに見えてるだけだとの説明がありました。心の中では「同じのでとってくれんかね。。」と思いましたが病院にも都合があるので仕方ありません。

 

今後の治療としては副作用がもっとも強いと言われているタキサン系(ドセタキセル+サイムラザ)を明後日から始めることになるとのことです。ただロズリートレクは効果がで始めるのが遅いことがおおく、効果が出始める中央値が三週間とのことですから、明後日のレントゲンで効果が出始めている場合はロズリートレク継続もあるようです。

タキサン系の副作用としては関節痛で身動きがとれなくなったり、熱が続いたり、髪の毛が抜けたりするようです。

特に髪の毛が抜けることを妻は気にしているようです。男性であれば髪の毛のことなどそれほど気にはなりませんが、妻は毎日髪型を変えたりしてオシャレにしていたので、ショックが大きいようです。

これは男性にはわからない感覚ですが女性が髪を失うというのは、男で例えるなら「男なのに一生スカートをはいて過ごさなあかん」くらいの感覚なのかなー?などと勝手に考えたりもしました。(特に根拠はありません)。

 

今後の期待としては、明日、乳腺から採取したガン細胞を大分大学のゲノム検査にだすことになっており、この解析が2ヶ月かかるのですが、遺伝子の抗体機構がわかるので、結果次第では効く分子標的薬があるかもしれないのと、今年2月に申請されたブリガチニブというALK分子標的薬がそろそろ承認されるのではないかとの希望があります。

また、タキサン系を打った後、これまで効かなくなった分子標的薬のリチャレンジが奏功するケースもあるようなので、それも一つ期待としてはあります。

妻は咳がひどく、なにを食べても「にがしぶい」という味覚障害があり、浣腸しなければ便がでず、リンパ節への転移のせいか、左半身が全体的に腫れており、とても可哀想な状態です。

治療する意識を継続することが精神的につらいこともありますが、常に希望はあると信じて今後も妻を支えたいとおもいます。