嫁の肺ガン闘病記&夫の介護記

肺ガン発覚〜闘病〜入籍〜再発 ALK肺ガン嫁とその夫の記録

ドセタキセル、サイラムザ、アレセンサリチャレンジ併用

夫です。

昨日大分の病院に到着して妻の様子を確認しました。症状としては右上半身を除く全身が普段の1.5~2ばいくらいにはれていて、とくにお腹のはれによる圧迫感が強くつらいようです。


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あと、咳が断続的にでていて、夜になるとステロイドの効果が切れるころに嗚咽するようなひどい咳の発作がでます。

 

酸素濃度も88~93あたりで、トイレにたつだけでも息が上がる状態です。一般に90を下回ると酸素吸入をつけるのが普通のようですが、妻は2ヶ月前に白馬岳を登ったほどの体力のもちぬしなので、いまは酸素なしでいけるようです。

 

一つよい兆しがあります。

ここ数日は、ステロイドの効果なのか、抗癌剤の効果なのかはわからないのですが、右足のはれとお腹のはれは少しましになってきているようです。

 

現状と今後の治療方針について主治医から説明を受けました。

 

現状の全身のはれと咳はガン性リンパ管症という症状でリンパにガンが転移する事によってリンパの流れが遮断され皮膚の炎症やはれがおこっているとのことで、状態はここ数ヶ月で急激に悪くなっているとのことでした。

リンパに転移したガンを放射線で治療できる場合もあるそうですが、妻の場合、小さいガンが散らばるように転移しているため(スキルス胃ガンのような症状との説明がありました)、ターゲットが絞れないため放射線治療は難しいだろうとのことでした。

これまでタキサン系の抗癌剤は一度も試しておらす、最も効果がでやすいとのことで、一週間もすると体のはれや咳はおさまってくるだろうとのことでした。逆にここ一週間は咳や呼吸困難のようなこともあり得るということで、ステロイドの全身注射で対応するとのことでした。ただ、このステロイド免疫抑制剤として体の免疫力を低下させてしまうので多用はできないとのことです。

 

以前、私から先生に分子標的薬と抗癌剤の併用はできないか(他の患者さんのブログでは併用されていて効果がでているケースがあったので)問い合わせたことがあったのですが、病院のレジメン(許可されている抗癌剤の組合せ)には登録がないとのことで、難しいとの回答がありました。

ただ、昨日の先生の説明では、「ここまでくれば積極的な治療をするつもりなので、本人と旦那さんが希望するのであれば併用してもいいですよ。」との話がありました。

 

仮にドセタキセル、サイラムザが効かない場合や効果が小さい場合、さらに次に治療する分子標的薬が運悪くきかなかった場合、かなり深刻な状態になるので、今、分子標的を併用するのはとても重要なことのように感じておりましたので、一晩考えて妻と相談し併用してもらおうかと思いました。

 

翌日の今日、主治医と妻と相談し分子標的の併用をしましょうということになりました。

候補としてアレセンサ、ローブレナ、ザーコリがあがりましたがアレセンサを1錠から併用する事になりました。

効果によって2錠に増やしたり、ザーコリ、ローブレナに変えたりするとのことです。

 

こないだ大分の妻の実家の近くで白い彼岸花が咲いているのを見つけました。白は始めてみました。

 

今回の治療はきっとうまくいくような気がしています。