嫁の肺ガン闘病記&夫の介護記

肺ガン発覚〜闘病〜入籍〜再発 ALK肺ガン嫁とその夫の記録

遺伝子検査結果①ALK陽性

最後の抗がん剤アバスチンを投薬中に、主治医の先生が遺伝子検査の結果を報告しに来てくれていました。

兵庫県の病院で採取した私のガン組織は、大分県の病院によって遺伝子検査にまわされていました。

その結果、肺ガン患者の100人に3人〜5人という確率で発生するALK陽性があったとのこと。
この時はそれが一体何を意味するのか、今後どう治療が変わっていくのか、さっぱりわかりませんでした。

主治医の先生は、ALK陽性はとても珍しい遺伝子で、僕も女性の患者さんでは初めてです、と。
ALK陽性ということで、使える治療薬の範囲がグッと広がったと言われました。
主治医の先生は、他にも珍しい遺伝子がある可能性があるので、再度遺伝子検査をお願いしていると。

ここまで言われてもシロートの私にはまだピンときていませんでした。
抗がん剤がいま世の中にどれくらい存在するのかも知らなかったし、ALK陽性で広がる範囲は広いのか狭いのか…そんな感じで漠然としていました。
でもなんだか未来は明るい気がする…

"ガンは治る時代"

この言葉が、頭の中を巡りました。
治るかもしれない!それも早い段階で!
ちょうど同じ頃に、従姉経由で従姉のお義母さんからゲノム医療の新聞記事スクラップを貰っていました。
分子標的薬という特殊遺伝子を持つ患者に有効な薬により、完治した患者さんの記事。
まさにこの新聞記事と同じような事が自分の身にも起こるのかな?
そんな希望を持っていました。


つづく