嫁の肺ガン闘病記&夫の介護記

肺ガン発覚〜闘病〜入籍〜再発 ALK肺ガン嫁とその夫の記録

カニューレ取り外し!

夫です。

 

今日カニューレ(のどの切開口から空気を通したり痰を取り出すための管)を取り外しました。これで半年以上にわたる人工呼吸器に依存する状態から完全に離脱することができました。のどの切開口にはテープの様なものをはり、自然に穴が閉じるのを待つようです。特に縫合したりする必要はないそうです。

 

この半年の人工呼吸器状態は本当につらいものでした。ガン自体は改善してきたのもあって、ガンそのものの苦痛より人工呼吸状態による苦痛の方が大きい半年だったように思います。一般に肺ガン患者に人工呼吸器が推奨されない理由がよくわかりました。

 

ここ半年、動く事も、食べる事も、話すことも、息をする事も、眠る事も出来ない過酷過ぎる状況、同時にガン治療のきつい副作用とも闘わなければならないという想像を絶する状態でした。当初は苦痛にたえられず強力な麻薬による鎮静を望み、自ら植物状態になることを選択したほどです。

 

肺ガン患者の場合で人工呼吸器をつけるという選択をする場合は、「人工呼吸器をつけなければ命のリスクがあること」、「ガンが確実に縮小する見込みがあること」、このふたつが最低条件になると思います。私感としてこの条件がそろわなければ人工呼吸器はおすすめできません。患者の苦痛があまりにもおおきく、また、人工呼吸器からの離脱やリハビリに膨大な時間がかかるためです。今はようやく車椅子に乗って多少自走出来るようになりましたが、歩けるようになるにはあと半年から一年かかると主治医は言います。

 

 

 

今は食事もだいぶとれるようになってお粥から常食(普通量のご飯とおかず)にかわりました。入院アルアルですが今はカップ麺が食べたいといっています(味が薄いごはんにあきてきた)。

原発巣の左肺も徐々にふくらんできているとのことです(主治医が言うにはこれはかなり奇跡的なことだとのことです)。

 

あと、先週から少量のローブレナのリチャレンジを始めました。本来毎日飲むところを週3日だけ服用します。免疫治療後に分子標的のリチャレンジが奏功する例があるとのことで、それをねらってのことです。

 

ラクル続きなのでその内ひょっこり歩けるようにならないかと実は期待しています。